去る、九月四日。西区古江にある上田宗箇流和風堂を、茶道部員と共に見学させていただきました。 残暑の厳しい折ではありましたが、和風堂は、雑然とした下界とは切り離されたたたずまいと趣をもって私たちを迎えてくれました。 お庭が大変美しく、計算された木々の配置、石庭の石の位置にも意味があることを教えていただきました。師範代のお話をうかがい、上田に古くから伝わるお道具も拝見させていただきました。
世界には、紅茶やコーヒーなど多くの嗜好品がありますが、招待した人がお客様をじかにおもてなしするのは、日本のお茶だけです。そういった面でも、日本人は茶道にもっと親しんでほしいですし、今後も継承していくべき文化であると再確認しました。
以下は、参加した高校二年生の大下紫央里さん、嶋村映美さんの感想です。
「上田宗箇流に古くから伝わる「さても」「生爪」などのお道具からは、武家茶ならではの力強さが伝わってきました。
また、家紋が三つあるということにも、歴史の流れを感じ取ることができました。これらのことに、私たちもただただ感激するばかりでした。そして、
自分たちが普段習っている茶道が、このような素晴らしいものであることを実感しました。」
普段、お茶室でのお稽古が活動のメインですが、実物を見ること、空気を肌で感じることにより、茶道のもつ趣をより体感することができました。
ご招待いただきまして、本当にありがとうございました。この場をお借りして、お礼申し上げます。